今回は頚~手指にかけての痛みと痺れの症例になります。
年齢:30代
性別:女性
主訴:頚~手指にかけての痛み
(右、外側、第1.2.3指、痛み>痺れ)
主観的情報:症状は一日中、洗顔・前かがみが辛い、温めると楽
美容室のシャンプーを受ける時に症状悪化する
客観的情報:頚部後屈(++)前屈(+)側屈(+)回旋(+)
病院では頚椎症と診断
評価: MPS 多裂筋 頚肩メジャー筋
施術方法:トリガーポイント療法
施術部位:多裂筋 斜角筋 板状筋 肩甲挙筋
頭半棘筋 僧帽筋
施術計画:週1~2回のペースで
施術経過
1回目:治療後に痺れ症状が1~2日落ち着いた。仕事で痛み戻る。
2回目:NRS7へ下がった。良くなったり悪くなったりを繰り返している。
リュックでシビレが出る。斜角筋で痺れ再現あり。
3回目:変化なし。
4回目:変化なし。ピリピリとした症状からジュワジュワした症状へ変化。
(施術部位を変更し、腕神経叢+鎖骨下神経・血管ファシアリリースへ)
5回目:痺れが大分弱まり、指先だけになってきた。
7回目:右第2指のみ痺れている。
10回目:良好。NRS2.5 まだ痺れ残るが改善はしている。
16回目:母指、示指の痺れはまだ気になる。
~~~仕事や家事で忙しくなると症状続くが酷くならずに経過~~~
25回目:痺れなし。肩こりが気になる程度。
26回目:症状なく良好。卒業。
5回目の治療で痛み・痺れのスケールが半減し、
10回の治療(約1か月)で10 → 2.5まで下がりました。
残り2.5の症状がなかなか取れず、完治まで
約5カ月間と時間はかかりましたが、無事に治療は終了しました。
どんな治療を受けても良くならなかった方や
筋肉(筋膜)に対して治療を行い、あともう少しという症状が取れない場合は
神経や血管が原因となることが考えられます。
難しい症例でしたが、神経や血管にアプローチする方法は
エコーがなければ出来なかった治療です。
似たような症状で悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。